鈍感力を身に着ける~他人にはどう思われてもかまわない
人は多かれ少なかれ、他人にどう思われているのかな?という心配事を抱えて生きていますよね。その中でも、私は特に他人の目が気になって仕方がないタイプです。
例えば、、
・挑戦してみたい仕事はあるんだけど、失敗して失望されるのが嫌でやれない
・プレゼン資料を人に見せて、何か指摘を受けるのが怖い
他人の目を気にしていると、生き生きとした人生をおくることができません。いつも人の言動に注意を払い続けて、自ら息苦しい生活をおくることになります。
どうせなら、他人のことなんて気にせずに自分が好きなこと、挑戦したいことをびくびくと物おじせずにやったほうが楽しいに決まっていますよね。
この記事では、なぜ他人の目を気にしてしまうのか、その原因と、他人の目を気にせずに自分らしく生きていくにはどうすればいいのかを紹介していこうと思います。
なぜ他人の目が気になる?
では、なぜ他人からどう思われるのかを気にしてしまい、つい他人から嫌われないことを最重要視した行動をとってしまうのでしょうか?
自分が挑戦したいと思った仕事があったとして、なぜそれを上司に伝えることができないんでしょうか?どんな心理が働いてしまっているのでしょう。
デメリットは人の心に大きく響く
A 50%の確率で2万円もらえるが、50%の確率で1万円失う
B 50%の確率で1万円もらえる
あなたは、AとBのどちらを選択したいでしょうか?
おそらくBを選ぶという方が多いのではないでしょうか?期待値としてはどちらも1万円であるのに、なぜ人はBを選んでしまうのでしょう?
人は、自分がデメリットを被ることを嫌います。こんなこと言って嫌われないかな?馬鹿だと思われないかな?人からそんなことを言われたらショックを受けてしまいますよね。
自分のやりたいことが言えなかったりできなかったりするのは、こうした人間関係上のデメリットをひどく危惧するためです。
自分の思っている通りにやりたいことをやったほうが、絶対に楽しく人生を過ごせるはずなんです。そんなメリットがあるにも関わらず、自分の意思を押し殺してしまうのは、メリットよりもデメリットのほうが大きいと感じてしまうからなんです。
何かに挑戦することで、何か自分自身に不利益が被ることになるのなら、いっそのこと現状維持でいいや、という心理が働くわけです。
そのデメリットって本当に悩むほど?
デメリットを感じてしまうと、人はそれに恐怖して委縮してしまい、自分のやりたいことをやることができなくなります。
ですが、このデメリットと感じているものって、はたから見ればそんなに悩むことの問題ではないんですよね。つまり、デメリットを自分の中でとんでもなく大きいものだと勘違いしてしまっているんです。
例えば、仕事で今やっているつまらない仕事より、将来を作る有意義な仕事をやりたいと思ったとしましょう。その旨を上司に伝える必要があります。その時、こんなこと言って上司に迷惑がられるかもしれないというデメリットが頭によぎって、言い出せなくなってしまいます。
ですがそれって、そのデメリットに対して過大に反応してしまっていないですか?
自分がやりたいことを言ったからって、上司は迷惑なのでしょうか?例えば、あなたの同僚が上司にそんなことを伝えたら、その上司は迷惑そうな顔をするでしょうか?また、もしも迷惑そうな顔をされたとしましょう。ですがそれって別にあなたにどんな影響を与えますか?給料が下がるとか、仕事を首になるとかだったら絶望ですが、そんなことにはならないですよね?
人は自分のことになると、デメリットを過大評価してしまいます。自分と他人が同じことに悩んでいても、自分の悩みはとんでもなく重く見え、他人の悩みは、「そんなことで悩んでいるの?」と軽く見えるものです。
自分のやりたいことをやるには、そのやりたいことをやるうえでのデメリットというのを正確に見つめ、実はデメリットはそんなに重大なものではないと気づくことが重要なのです。
最悪のケースを想定しよう
では、デメリットを正しく見積もり、自分がやりたいことをやるハードルを下げるにはどうすればいいでしょうか?
その方法として今回紹介するのが、最悪のケースを想定するというものです。
これはつまり、自分が起こしたい行動について、何らかのデメリットを感じたとき、その行動を起こした結果生まれうる最悪のケースを考えてみようということです。
例えば、上司に自分のやりたいことを話したとしましょう。その場合の最悪のケースというのは何でしょうか?
お前みたいな無能がでしゃばるなと言われて、心がひどく傷つくことでしょうか。これは最悪ですよね。
次のフェーズは対応策を考えることです。もし、お前みたいな無能がでしゃばるな、と言われたらどうしましょうか?
上司なりの叱咤激励の言葉として言っているんだ。よし、こんなこと言われたからには、1年で俺を手放せなくなるような人材に育ってやるぞ!とか。最悪なケースが起こった場合の、ポジティブな対応策を考えましょう。
こうすることによって、自分の好きなように行動して、その結果最悪のケースになったとしても、自分は対応することができるんだ。という自信になります。
そして、最悪のケースにも対応できるなら、それよりもデメリットが小さいケースの場合なんて楽勝なんだと思えるようになります。
まとめ
・自分のやりたいことを、人の目をきにしてやれない。
・その原因は、行動を起こすことで生じるデメリットに恐怖を感じるからだ
・自分のデメリットを過大評価してしまう。
・デメリットを正しく見積もることによって、やりたいことがやれるようになる
・その方法が、「最悪のケースを想定し、対策を練る」というシミュレーションだ